【ねじの豆知識】テーパねじと平行ねじの違いとは?給油機器選びにも重要なポイント!
産業機器や配管設備に欠かせない「ねじ」には、大きく分けて「テーパねじ」と「平行ねじ」の2種類があります。それぞれの特性や用途を理解しておくことで、製品選定の際に大きな差が出ることも。
今回は、エナジャンプ給油機器通販で取り扱う製品にも関係の深い、ねじの種類と国際規格の違いについてわかりやすく解説します。
テーパねじ(テーパーネジ)とは?
🔧 特徴
- 形状:ねじ山が円錐状に細くなっていく構造。締め込むほど接触面が広くなり、強い密着力が得られます。
- シール性:シール剤がなくてもある程度の耐圧性と密閉性を確保できます。
- 許容差対応:オス・メス間に多少のサイズ誤差があっても密着可能です。
✅ 用途
狭所や湾曲部など、シール剤の使用が難しい場所に適しており、ノズルや配管接続部などで広く利用されています。
平行ねじとは?
🔧 特徴
- 形状:外径が一定のまま、ねじ山が並行に切削された構造。
- 寸法精度:オス・メスのサイズが一致している必要があります。不一致だと正しく締結されません。
- シール性:Oリングやパッキン等のシール材が必須です。
✅ 用途
高い引っ張り強度が求められる接続箇所や、ホースジョイント・継手類に使用されます。
国際規格の違い:アメリカ規格と英国規格
🇺🇸 アメリカ規格(NPT/NPS)
- NPT(テーパ):60度のねじ角、密着性が高くシール剤なしでも使用可能。
- NPS(平行):寸法精度が必要で、密閉にはシール材を併用。
- 山と谷の形状:鋭角でしっかりと噛み合う構造。
🇬🇧 英国規格(BSPT/BSPP)
- BSPT(Rネジ/テーパ):配管用途で一般的。シール材なしでも使用可。
- BSPP(Gネジ/平行):Oリング等と組み合わせて密閉。日本国内でもよく使われています。
- ねじ角度:55度、丸みを帯びた山と谷。
日本市場における主流とエナジャンプ給油機器通販製品の対応
日本国内では、平行ねじ(特にBSPP/Gネジ)に対応した部品が一般的です。そのため、エナジャンプ給油機器通販では、現在取り扱い製品のねじ仕様を平行ねじタイプに統一しております。
🔔 テーパねじ(NPTやBSPT)対応製品は現在のところお取り扱いがございません。将来的な対応も検討しておりますが、現時点では平行ねじ専用品をご案内させていただいております。
エナジャンプ給油機器通販製品とねじの選定ポイント
JMS-0045-20A(45度スイベル)や、20A対応ホースなど、用途に合わせた部品を多数取り扱っております。
🔍 例:
- JMS-0045-20A(45度スイベル):Gネジ仕様の平行ねじ構造で、高い密閉性を実現。
- 20A対応ホース:平行オス×メスの構成で、Oリングを併用して確実な接続を提供。
まとめ
項目 | テーパねじ | 平行ねじ |
---|---|---|
密閉性 | シール剤なしでも◎ | シール材が必要 |
寸法の許容差 | 柔軟に対応可能 | 厳密な一致が必要 |
主な用途 | 給油ノズル、配管密封部 | ホース継手、構造部の固定 |
規格例 | NPT, BSPT | NPS, BSPP |
ねじの規格選びは、安全性や耐久性に直結します。エナジャンプ給油機器通販では、現場のニーズに応じた部品構成をご提案し、日本市場に最適な製品ラインアップをご用意しています。
ねじや部品選定でお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください!